ヘミングウェイ「こんな若さで、まだ父親にはなりたくない」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の近刊『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

20代、恋愛にまつわる愚痴

ヘミングウェイ(小説家)

1899年-1961年。アメリカの作家。『日はまた昇る』『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』等を著し「失われた世代」の代表とされる。『老人と海』でピュリッツァー賞を受賞。1954年には、ノーベル文学賞を受賞してもいる。

作家として自信を持てなかった若き日

アメリカ文学を代表する文豪ヘミングウェイ。多くの人が彼に対し、陽光や大海原、そして笑顔がよく似合う活動的な男性、というイメージを持っているのではないだろうか。それは彼が長年暮らしたキー・ウェスト(フロリダ)やハバナ(キューバ)といった海沿いの町や晩年の名作『老人と海』の印象が影響している面もあるかもしれない。

彼は幼少の頃から父に連れられ、釣りや狩猟に打ち込み、その趣味は大人になっても続いていく。ハイスクールではフットボール部に所属していたスポーツマンでもある。

そんな活動的なヘミングウェイだから、くよくよと悩んだり、愚痴をいったりはしないイメージもあるのだが……実はそうでもない。特に恋愛に関しては、大きな悩みを抱えてきた人間である。

よく知られているのが、19歳の時のこと。第一次大戦の際、赤十字要員としてイタリア戦線に立ち負傷した彼は、看護師として働いていた7歳年上の看護師アグネスと出会い恋に落ちた

その後、落ち着いたら結婚するつもりで帰国した彼のもとに、アグネスから手紙が届く。別れの手紙だった。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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コメント

sabochin こういうの読む度に人間として欠落しないと名作は残せんのかって気になるね 約1ヶ月前 replyretweetfavorite