わかる日本書紀

憲法十七条「お上の命令は絶対」「長時間労働の勧め」【第33代④】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第33代、推古天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

憲法十七条①

推古十二年(六〇四)四月三日、聖徳太子は自ら憲法十七条※1を作りました。

一・和を以ちて貴(たふと)しとし、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ
(和を尊び、逆らうことのないようにしなさい)

人は誰でも徒党を組みたがるが、道理に通じた者は少なく、主君や父親に従わなかったり、近隣といがみ合ったりする。下の者が和やかに睦み合い、話し合って合意することができれば、道理は自然に通り、どんなことも成就する。

第一条
有名な条文である。ただし、孔子の教えに従う儒教の経典のひとつの『礼記(らいき)』(成立ははっきりしないが紀元前ではある)や孔子の教えを記した『論語』(こちらも成立は紀元前)にほとんど同じ文章があり、その内容は儒教の教えである。


二・篤(あつ)く三宝(さむぼう)を敬(ゐやま)
(厚く仏教を敬いなさい)

三宝(仏・法・僧)は全ての生きとし生けるものの行きつくところで、全ての国々にとって究極の教えである。どんな時代でもどんな人でも、この法を尊ばない者はいないだろう。人というものは、根っから極悪な者は少なく、丁寧に教えると従うものだ。三宝の助けなくして、どうやって人の中の歪んだ部分を正すことができるだろうか。

第二条
三宝は仏教のこと。ここでは仏教の教えに従うことを述べる。


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この連載について

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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