ガンディー「激しく憎悪しています」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の近刊『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

60代、人間関係にまつわる愚痴

ガンディー(政治家)

1869年-1948年。インドの政治家、独立運動の指導者。イギリスで学び弁護士の資格を取得。南アフリカで人種差別反対運動に関わったのち、インドに帰国。「塩の行進」など、非暴力・不服従運動を展開した。「建国の父」とも呼ばれる。

偉大な指導者の怒りの矛先

インド独立運動の指導者ガンディー。俗に「マハトマ・ガンディー」と呼ばれるが、これは本名ではない。「マハトマ」とは、「偉大な魂」という尊称である。

「非暴力・不服従」を掲げ、22回も投獄されたにもかかわらず、インドの独立のために尽くし続けた彼は、国内外からいまなお、尊敬を集めている。

そんな彼が書いた小文の中に

激しく憎悪しています

という言葉が出てくる。およそ我々が抱くガンディーのイメージにそぐわない言葉のように思われるのだが、さて、彼は、誰に対して、なぜ憎悪の念を抱いたのだろうか?

彼が「激しく憎悪している」相手は、なんと、「日本人(日本国の人々)」なのである。引用の前後を記そう。

「あなた方(日本人)を敵視しているわけではありませんが、私はあなた方の中国に対する攻撃を激しく憎悪しています。あなた方は立派な高みから帝国の野望へと落ちてしまったのです

『日本の全ての方々へ』と題されたこの小文が書かれたのは、1942年7月。第二次世界大戦の真っ最中である。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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