冠位十二階(かんいじゅうにかい)
推古十一年(六〇三)十二月五日、日本初の冠位(貴族の階級)※1を制定しました。
大徳(だいとく)、小徳(しょうとく)、大仁(だいにん)、小仁(しょうにん)、大礼(だいらい)、小礼(しょうらい)、大信(だいしん)、小信(しょうしん)、大義(だいぎ)、小義(しょうぎ)、大智(だいち)、小智(しょうち)の十二階です。
各階の色の絁(あしぎぬ)※2で冠を縫い、頂はつまんで嚢(ふくろ)状にし縁(ふち)を付けました。
貴族は各位の冠をかぶり、元日だけは冠なしで、髪に髻華(うず)※3を挿すことになりました。
十二年(六〇四)正月元旦、日本で初めて、臣下たちにそれぞれ冠位を授けました。
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