北大路魯山人「日本人は、みな甘くしてしまった」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

60代、不遇・人生にまつわる愚痴

北大路魯山人(芸術家)

1883年-1959年。本名、房次郎。京都の上賀茂神社の社家の次男として生まれた。21歳の時に日本美術展覧会に千字文の書を出品して一等賞を受賞。以来、書家、篆刻家、陶芸家として活躍。美食家としても著名。76歳で没した。

「美食」にこだわった芸術家の真意

北大路魯山人という人物も、なかなか一言では説明しづらい男だ。最初は絵画の世界に興味を持ち、やがて書家として認められる。その後、印章を彫る篆刻や陶芸の世界で活躍する。

多くの人に知られているのは「美食家」としてであろう。37歳で会員制の「美食倶楽部」をつくったことでも有名だ。

と、書くよりも、マンガ『美味しんぼ』の海原雄山のモデル、といったほうがわかりやすいかもしれない。

さらに、42歳で東京赤坂に高級料亭「星ケ岡茶寮」を経営。しかし、のちに彼は、この料亭を追い出されることになる。美食を追求するあまり、態度が横暴となり、金遣いも荒かったことから周囲との軋轢が起こったためという。

以降は、鎌倉に設けた星岡窯で陶芸に専心していく。本来、陶芸に力を入れたのも、「美食」にこだわったためであったともいう。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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