しゃもじを選ぶならプラスチックか、木製か
毎日、食べるご飯。茶碗に盛るための道具が「しゃもじ」です。しゃもじはお玉と同じく女房言葉(室町時代初頭より宮中や院に仕えていた女官たちが使っていた言葉)に属し、それを嫌う調理場では「宮島」と呼ばれたりします。
しゃもじの種類は材質で分類できます。材質は「プラスチック製」「竹製」「木製」が一般的で、炊飯器に付属しているプラスチック製を使っている人が一番多いのではないでしょうか。プラスチック製は形状が様々で、エンボス加工がついた製品はご飯がくっつきづらいのが長所です。
竹製は軽く、しなりがあるので、大量のご飯を扱うお鮨屋さんに人気があります。たくさんのご飯を飯台に移す時、疲れにくいのです。
最高峰は「桜の木」を使ったしゃもじ
ちなみにしゃもじはかきまぜるためのヘラではなく、食べ物をすくう道具なので、置いた時に先端が浮くのがいいデザインです。安価な製品には形状だけを近づけたものもあるので、注意しましょう。
ただ、竹や木といった天然素材系のしゃもじは「ご飯がくっつきやすい」という問題があります。日本のご飯は粘りがあるので、ご飯粒がくっついて作業効率が落ちますし、洗うのも手間です。
木製のしゃもじの最高峰は「桜の木」を使ったもので、滑らかな木目と「硬さ」が特徴で、長持ちします。吸水性もいいため、30分程度水に漬けておけばご飯粒もあまりつきません。しかし、ご飯を食べる前に水に漬けるのは手間ではあります。
そこで、一番のオススメは…?
さて、そんなしゃもじの中から今回、僕がオススメするのはこちら。