リンカーン「地獄行きだ」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の近刊『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

30代、恋愛にまつわる愚痴

リンカーン(政治家)

1809年-1865年。アメリカ合衆国第16代大統領。大統領当選直後、アメリカ最大の内戦、南北戦争が勃発。リンカーンは「奴隷解放宣言」を出して国内外の支持を集め事態を収めたが、その直後、凶弾に倒れた。

「最も偉大な大統領」の陰に厳しい妻あり

2018年に行われた調査で、アメリカの政治学者が「最も偉大な大統領」に選んだのが、エイブラハム・リンカーンだった。農民の子として馬小屋で生まれながら、のちに大統領となり、アメリカ最大の内戦、南北戦争を収束させた政治家で

人民の、人民による、人民のための政治

の言葉は、特に有名だ。

一方、その妻、メアリーは、気性が激しく、しばしば「悪妻」の代表のようにいわれている。すぐにヒステリーを起こし、リンカーンを箒で殴りつけたり、コーヒーを浴びせかけたりしたという。

そんな彼女の性格を見抜いていたのか、リンカーンは一度婚約を破棄している。その後、再会した二人は、正式に結婚式を挙げることになったのだが、気が進まないのか、準備中にためらうような仕草をしていたリンカーンに、友人は

「どこへ行くんだ?」

と尋ねた。すると、彼は

たぶん、地獄だ

と、愚痴をいったという。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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