フランクリン「お金を借りるってことは、悲しみを借りるってこと」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の近刊『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

20代、お金にまつわる愚痴

ベンジャミン・フランクリン(政治家・実業家)

1706年-1790年。アメリカの政治家、実業家、著述家、発明家、科学者。印刷の仕事などで成功し、のちに発明家・政治家としても活躍。避雷針の発明や独立宣言の起草などで名を残す。100ドル札の肖像にもなっている。

借金地獄の苦しみから生まれた格言

ベンジャミン・フランクリンという人を一言で語るのは非常に難しい。まずは、その肩書すら、どう表現したらよいか悩むところだ。通常は、「政治家、外交官、実業家、著述家、発明家、科学者」といったところが一般的なのだが、これだけでかなりの数だ。しかも、そのどれもが一流なのだ。

比較的なじみ深いところでは、「凧揚げの実験をして避雷針を発明した」といった発明家の顔か、あるいは、「アメリカ独立宣言の起草に関わった」という政治家としての顔だろう。

なにしろ、アメリカの100ドル紙幣の肖像となり、米海軍の航空母艦にその名をとどめ、「建国の父」「代表的アメリカ人」と呼ばれているくらいなのだから、たいそうな「偉人」であることは間違いない。

しかし、そんなベンジャミン・フランクリンも、少年時代は、貧困に大いに悩まされていた。

彼の父は、妻と3人の子を連れてイギリスからアメリカへと移住してきた。アメリカでも4人の子宝に恵まれている。妻の死後、再婚し、二人目のパートナーとの間には10人の子が生まれている。つまり、子どもの数は合計17人。その17人の中で15番目、男の子の中では末っ子として育てられたのが、ベンジャミン・フランクリンである。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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