わかる日本書紀

打倒・物部氏!蘇我ウマコと皇子たちの連合軍【第32代②】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第32代、崇峻天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

物部(もののべの)モリヤ大連(のおおむらじ)の敗北

用明二年七月、蘇我ウマコ大臣は、ハツセベ(泊瀬部)皇子ら五人の皇子と、蘇我氏を含め臣下の五つの氏族に、モリヤ大連を滅ぼそうと持ち掛けました。
ハツセベ皇子、タケダ皇子、ウマヤト皇子、ナニワ皇子※1カスガ皇子※2の五皇子と、ウマコ大臣、紀(きの)オマロ宿禰(のすくね)、巨勢(こせの)ヒラブ臣、(かしわでの)カタブ※3、葛城(かずらきの)オナラ臣※4は、連携をとりそれぞれの軍兵を率いて、モリヤ大連討伐へと向かいました。

この連合軍に加わるべく、大伴クイ連※5も軍兵を率いて、志紀郡(しきのこおり)※6から渋川(しぶかわ)※7のモリヤ大連の館までやってきました。
向え撃つモリヤ大連は自ら陣頭に立って一族の者と庸兵を率い、稲城(いなき)※8を築いて戦いました。モリヤ大連は、渋川郡衣摺(しぶかわのこおりきぬずり)※9の朴(えのき)の枝にまたがって下を見下ろし、ウマコ大臣率いる連合軍に雨のように矢を射かけました。

モリヤ大連側の軍兵は強力なうえに、家や野に満ちあふれるようでした。それに対し、ウマコ大臣側の皇子たちや群臣はひ弱で、怖じけ恐れて三度退却しました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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