橋下徹の話法とはどういうものか

立憲民主党の最高顧問の菅直人が、日本維新の会の名前を挙げつつ、その創設者である橋下徹に関し、「ヒトラーを思い起こす」とツイッターに投稿したことが波紋を呼んでいます。この問題について、武田砂鉄さんはどのように考えているのでしょうか。

菅直人元首相「ヒットラーを思い起こす」

菅直人元首相が、日本維新の会や創設者の橋下徹の名前を挙げ、「主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」とツイートしたことを受け、維新が抗議文を提出、謝罪や撤回を求めている。ヒトラーの存在を批判的に持ち出すのと礼賛するのとでは、危うさがまったく異なるのだが、橋下や維新の会は、その辺りを意識的に混ぜこぜにしてくる。

自身のツイートがどのように波及していく可能性があるのか、菅元首相が予測できなかった甘さはあるが、だからといって、「ヒトラーの名前を持ち出して他人を批判することは、相手への憎悪を容易に煽る行為となりますし、ナチズムによるホロコーストの被害者を冒涜することにもなる」(萱野稔人『Live News α』1月27日)というような、とっても粗い飛躍がそのまま垂れ流されてしまい、そのコメントをスタジオにいるアナウンサーが神妙な表情で素直に引き受けてしまう様子までは予測できなかったはず。

麻生太郎「悪しき例としてあげた」

ヒトラーやナチスを肯定的に捉える発言というのはどういうものか。それはたとえば、2013年7月29日、櫻井よしこが会長を務める「国家基本問題研究所」が主催するセミナーで、麻生太郎副総理(当時)がヒトラーの名前を出しながら憲法改正について語り、「(憲法改正は)静かにやろうや、と。(ドイツでは)憲法はある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」と述べたような発言を指す。菅元首相の発言とこの手の発言を一緒くたにしてはいけない。

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武田砂鉄責任編集。多量記事で多角的に、「TBSラジオ」を物語る。

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

toto_0921 #その維新独裁組織につき つまり、橋下徹らの弁論に理論等は存在せず、大声出して炎上上等で注目を集める事だけなのだ…そこに、(人の温かさ)というものは皆無😒 https://t.co/Tp057kgHL0 4ヶ月前 replyretweetfavorite

cat_pad299 「ヒトラーを批判的に用いるのと賞賛するのを意識的に混ぜこぜにすることこそが、「あの手口」に似ているのである。」 4ヶ月前 replyretweetfavorite

4Uu79yaTBeNKkj1 #たこ焼き徹 #ファシスト徹 4ヶ月前 replyretweetfavorite