わかる日本書紀

6世紀の煽り方!震える相手に「鈴でもつければ?」【第30代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第30代、敏達天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

物部モリヤ大連の排仏

敏達十四年三月一日、モリヤ大連と中臣カツミ(勝海)大夫(のまえつきみ)※1が、天皇にこんな進言をしました。
「どうして、私どもの意見を用いてくださらないのです。先代の欽明天皇から陛下の代に至るまで疫病が流行って、国民が死に絶えようとしています。これはひとえに、蘇我臣が仏法を信仰しているために違いありません」
天皇は、
「明らかにそうだ。仏法の信仰をやめよ」
と詔勅を下しました。

三十日、モリヤ大連は自ら寺に行き、胡床に座り、寺の塔を切り倒させて火をつけて焼きました。また、仏像と仏殿も一緒に焼きました。
そうして、焼け残った仏像を集めて、難波の堀江に捨てさせました。

この日、雲もないのに風が吹き雨が降りました。モリヤ大連は、雨衣を羽織りました。モリヤ大連は、世の人々がウマコ大臣ら仏道を修行する者たちを非難し、辱めようという気持ちが芽生えればいいと考えました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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