わかる日本書紀

暗殺されないよう自発光するニチラ【第30代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第30代、敏達天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

ニチラ暗殺②

★前回のお話→「百済在住の知勇兼ね備えたニチラくん、来日【第30代④】

天皇はさっそくニチラを阿斗(あと)の桑市(くわのいち)※1に住まわせて、願いのままに品々を与え、阿倍(あへの)(目)※2物部ニエコ(贄子)※3大伴ヌカデ連※4を遣わして国政について意見を尋ねさせました。
ニチラは質問に答えて言いました。
「天皇が天下を治めるのは、民を守り養うためです。急にいくさを起こして、かえって民を失い滅ぼすようなことをすべきではありません。
それゆえ、今、日本の国政を考える者は、朝廷に仕える(おみ)、(むらじ)、国造(くにのみやつこ)、伴造(とものみやつこ)※5から下は民に至るまで、ことごとく富み栄えて足らぬもののないようにしなくてはなりません。
このようにして三年の間、食糧も兵力も充実させ、悦んで働こうとする民を使いなさい。
そうすれば民は、どんな危険や苦痛も恐れず、一体となって国難を憂うでしょう。
その後、船をたくさん造って日本の港ごとに停泊させ、隣国からの使者に見せて脅威を与えます。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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