ルイス・キャロル「心と体、そんなにも体が大事なのでしょうか」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

50代、病気にまつわる愚痴

ルイス・キャロル(童話作家)

1832年-1898年。イギリスの数学者、童話作家、写真家。本名、チャールズ・ラトウィッジ・ドジスン。『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の著者として世界的に有名。他に『シルビーとブルーノ』などの作品や数学の書なども著す。

「心の栄養」を訴え続けた童話作家

『不思議の国のアリス』などの著書で有名なルイス・キャロル。この名作は、実在するアリス・プレザンス・リデルという少女らに語られた話が原型となってできあがったものだ。当時のキャロルは30歳。オックスフォード大学を卒業後、数学の講師となり、そのまま同大のクライスト・チャーチ学寮に住み続けていた。アリスは、このクライスト・チャーチ学寮長の3人の娘の次女だった。

キャロルは、アリスのような可愛らしい少女たちを愛し、彼女らを喜ばせるためにたくさんの物語を語ったという。また、写真家としても一流の腕を持っていたという彼は、少女たちをモデルにしておびただしい数の写真を撮った。そして、結局、生涯を独身で過ごした。

このような話を耳にして、「ルイス・キャロルはロリコンだ」「少女性愛者だ」という人もいるようだ。しかし、実際はどうだろうか? 彼は11人兄弟姉妹の長男として3人の弟、5人もの妹たちの面倒を見てきたという。彼女らと遊び、お話を語り、喜ばせることが、青年期の彼の過ごし方だった。少女らを愛し、彼女らを楽しませることに喜びを見出していたのは事実だが、それが性愛だったのかは安易に結論が出せる話ではない。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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