家事をやめる

トイレのあの「必需品」を手放した私の身に起きたこと

掃除して洗濯して料理して皿洗って……生活に面倒な家事は付き物。のはずが、「ノー家事」生活を謳歌する人がいます。連載「買わない生活」が話題の稲垣えみ子さんです。あるきっかけから人生で初めて、面倒な家事を一切しなくとも清潔で快適、この上なく気持ちの良い暮らしを手に入れ、今や毎日が楽しくて仕方ないとか。圧倒的ローコスト、ローエネルギー、ローウェイストで幸福度が確実にアップする「ノー家事」生活の全貌とは。(提供元:マガジンハウス)

イモを半分に切ってフライパンで蒸し焼きにしてゴマ塩振って食べる。食物繊維も豊富で砂糖も使わず腸スッキリ。しかも最高にうまい。これ以上のおやつがあるだろうか?
前回、わが「風呂と洗面台まわり」のスペースを占拠していたタオルだの化粧品だのお掃除グッズだのを、「フェイスタオル一個」と「ゴマ油」と「雑巾1枚」を残してことごとく捨てたことをご報告させていただいた。  そしてその結果、暮らしには何の支障もないどころか、家の中も心の中もこれまでの人生で経験したことのない超「スッキリさわやか」な状態と相成りまして、改めて思い返せばそれを決行したのはもう6年前の出来事なわけですが、今もリバウンドなど起きる気配など全くなく快適に暮らしている。  
ということは、私はもう100%「これで十分」なのである。  つまりはですね、世の多くの方々が「生きていくための必需品」と信じておられるもののほとんどは、実は全く必需でもなんでもないのでありまして、「あればまあ便利と言えないこともない」という程度のものに過ぎないのだ。なのに、その割には多大なるスペースを占拠し、我らの心をモヤつかせるストレスの元になったりしているんである。  
もちろん、何が必需で何がそうでないかは、その人の置かれた状況によって異なる。万人に共通の正解があるわけではない。  しかしここは最大限に強調したいところなんだが、その境界線はきっと、あなたが想像する以上に、ずーっとずーっと「いらない寄り」である。  そして、勇気を出して手放してみて「あ、これって実はいらなかったじゃん!」と気づくことは、世の中のどんなに良くできたゴラクよりもはるかに深い快感と開放感を人生にもたらす。だって「何かがなければ生きていけない」となれば、失うことを恐れて生きなければならない。「なくても平気」ってことほど強いことはないのだ。つまりは一つの気づきが、あなたの人生を恐れから解放してくれるのである。「必需品」なるものは減らせば減らすほど人生は輝くのだ。

最後まで捨てられなかった「必需品オブ必需品」

というわけで今回は、前回書いた洗面所周りのもの捨てにおいて、我ながら「いやはやここまで捨てますか……」と驚いた「あるモノ」について書いてみたい。

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家事をやめる

稲垣えみ子

我が人生から、家事が、消えた。50年近くずっと格闘してきた家事が、気づけば、消えていた。 それなのに、家の中は整っていて、気分は晴れやか。しかも圧倒的ローコスト、ローエネルギー、ローウェイストという夢のような事態。そんなノー家事生...もっと読む

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