夏目漱石「大したこともせず30歳になってしまった」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

20代、不遇・人生にまつわる愚痴

夏目漱石(小説家)

1867年-1916年。明治、大正期を代表する文豪。中学校や大学で教鞭をとり、のちに朝日新聞社に入社し、小説執筆に専念する。『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『こころ』などの数々の名作はいまだに多くの人に読み継がれている。

まだ作家になる前の不安と焦り

「夏目漱石は、日本を代表する文豪である」といったところで、異を唱える人はほとんどいないだろう。

漱石は、ギリギリだが江戸時代の生まれで、亡くなったのは大正5年である。

昭和、平成にかすりもしておらず、没後100年以上も経っているのに、今もその作品は、老若男女を問わず読まれている。まさに、文豪たるゆえんであろう。

一例を挙げれば、文庫フェア「新潮文庫の100冊」では1976年の開始以来2020年までのすべての年で『こころ』が選出されている。本人は大正で没しているのに、昭和、平成、令和に至るまで「売れ筋本」であり続けている証拠である。

また、芥川龍之介をはじめとする多くの門人たちを育てたことも、大きな功績として挙げられよう。

そんな漱石が、29歳(数え年で30歳)の年に、友人にこんな手紙を書いている。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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bear_yoshi わかる……https://t.co/PLhuwa11Sp 5ヶ月前 replyretweetfavorite