わかる日本書紀

ミスを隠すために同僚を暗殺【第30代①】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回から第30代、敏達天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

敏達(びだつ)天皇の即位。カラス羽の謎

フトタマシキ(渟中倉太珠敷)尊(のみこと)は、欽明(きんめい)天皇の第二子で、母は宣化(せんか)天皇の皇女イシヒメ(石姫)皇后です。
仏法は信仰せず、文学と歴史書を好みました。

欽明二十九年、フトタマシキは皇太子になりました。

三十二年四月、欽明天皇が亡くなりました。

翌年四月三日、皇太子フトタマシキは天皇の位に即(つ)きました。第三十代敏達天皇です。
先代のイシヒメ皇后を敬って皇太后(おおきさき)と呼びました。

この月に、天皇は百済(くだら)の大井※1に宮殿を造りました。
先帝の代と変わらず、物部(もののべの)モリヤ(守屋)を大連(おおむらじ)にし、蘇我ウマコ(馬子)※2を大臣(おおおみ)にしました。

五月一日、天皇はウマコ大臣に、
「父の御代に日本に漂着した高句麗(こうくり)の使者は、今どこにいるのか」
と尋ねました。ウマコ大臣は、
「その者たちは、今もまだ相楽館(さがらかのむろつみ)※3に居ります」
と答えました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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