ふわふわした未来よりも、実際に触れる今を慈しむ

「問題」や「不安」に対して極端に怖がっていたという蘭ちゃん。「未来は今の中にあるから、今をちゃんと生きるしかない」と、今は少しずつ理解しているんだそう。サクちゃんが日記に書いたある言葉も、蘭ちゃんにとって大切なものとなったようです。(毎週火曜日更新)

サクちゃんへ

こんにちは。

先ほど東京出張から帰ってきました。今回の出張でもサクちゃんに会えて嬉しかったです。
そして、この日記を本にするプロジェクトに携わってくださっている、編集者さんや印刷会社さんとも。実際に顔を突き合わせて何かを話し合ったり決めていくというのは、オンラインでやるそれよりも、ずいぶん熱が高くていいなと思います。

出版予定は春頃。本を出したら、ぜひ出版イベントをしましょう。
今からとても楽しみです。

行き帰りの新幹線の中で、この二人の交換日記を読み返していました。
すごく素朴な感想を言うと、「二人とも、すごくいいこと書いてるな」です。
読みながらなんだか元気をもらいました。過去の私たちからのプレゼントのようです。

2020年春から始まった、この交換日記。
当時はまだ友達になりたてで、互いによく知らない状態からのスタートでした。

でも「友達になれる」という確かな予感は互いにあって、「そもそも『友達』って何だろう?」ってテーマからおしゃべりが始まったんですよね。そこから「自由」「長所や短所」「お金」「仕事」などなど、いろんなテーマを話し合ってきました。

似ているようで正反対の私たち、互いの視点から喋り合うことで、いろんな発見をしてきましたよね。

今もあの頃と同じことを考えたり悩んでいたりするのですが、そこに書かれていることを読んで、「ああ、そうだった」「そう考えると気持ちが楽になるんだった」と思い出して、また新しく上書きされるような気持ちになりました。剥げかけていたニスをもう一度塗り直した感じかな。

人は簡単には変われないし、ニスが剥がれるように、きっとこれからも同じことで何度も悩むのだろうけれど、それでも1年9か月続けてみて「私、少しずつ変わっているな」と思います。

書き綴られてきたサクちゃんの言葉が、確実に私の中に残っている。
「人生はガマン大会ではなく、自分をよろこばせる大会」とか、「自力本願、他力サンキュー」とか、サクちゃんの印象的なキラーワードが、生活のところどころで時々にゅっと顔を出してくれます。

それを見ると、「ああ、そうでした」と顔が微笑むというか。
私は簡単には変わらないけれど、サクちゃんの言葉が私を支えてくれている。
それをきっと「影響」と呼ぶのでしょうね。

ー・-・-

年末になり、来年の運勢の記事を目にするようになりました。
私はもともと星占いが大好きで、自分の星座である獅子座の項目をあますところなく読むタイプだったのですが、なんとなく今回は今までのようにガッツリ読む気持ちではありません。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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