日本史における天皇#3】後醍醐天皇 独裁者と文化人 多面的な顔

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。(提供元:東洋経済新報社)

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2019年9月9日発売当時のものです。

文化の庇護者
後醍醐天皇 独裁者と文化人 多面的な顔

福岡大学 教授・森 茂暁

 日本の中世に登場する天皇で、後醍醐天皇(1288~1339年)は後鳥羽天皇(1180~1239年)とともに歴史に大きな足跡を残している。

 後鳥羽天皇は鎌倉幕府と対立し兵を挙げたものの敗れ(承久の乱)、隠岐に配流(はいる)され亡くなった。一方の後醍醐天皇は鎌倉幕府を倒した後、天皇親政に乗り出したが(建武新政)、足利尊氏と対立。政権は崩壊し、大和の吉野に逃れ、そこで亡くなった。

 両天皇には共通する点が多い。第1に動乱の時代に変則的に即位したこと、第2に鎌倉幕府を倒そうとして失敗し、配流の憂き目に遭ったこと。第3にどちらも天皇の系譜としては傍流であったことである。

 反対に決定的に異なるのは、後鳥羽天皇が京都帰還を懇望しながら果たせなかったのに対し、後醍醐天皇は宿敵である鎌倉幕府を倒した点である。

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