家事をやめる

もののない暮らしは転落などではないという大発見

掃除して洗濯して料理して皿洗って……生活に面倒な家事は付き物。のはずが、「ノー家事」生活を謳歌する人がいます。連載「買わない生活」が話題の稲垣えみ子さんです。あるきっかけから人生で初めて、面倒な家事を一切しなくとも清潔で快適、この上なく気持ちの良い暮らしを手に入れ、今や毎日が楽しくて仕方ないとか。圧倒的ローコスト、ローエネルギー、ローウェイストで幸福度が確実にアップする「ノー家事」生活の全貌とは。(提供元:マガジンハウス)


仕事場にさせて頂いているブックカフェでは、近所のおばあさまが摘んでくる小さな花や葉っぱを大切に飾っている。美とはどこにでも息づいているのだ

前回、ノー家事を目指すなら、是非とも名著『人生がときめく 片づけの魔法』を読むことを大推薦させていただいた。

そして、本の中でぜひとも注目していただきたいポイントとして、まずは自分の人生に不要なモノを思い切って処分できるかどうかが勝負の分かれ目であること、そしてそれを成功させるには、ただ単に「ときめき」に頼るだけではダメで、「自分が目指す理想の暮らし」を強く、かつ具体的にイメージすることが何よりも重要であると、世界の「こんまり」様が熱く説いていた件について、私なりに熱くご紹介させていただいたところである。

ってことで、せっかくの機会なので、そういえば私の場合はどうだったかしらと振り返ってみたのであります。

ちなみに私、詳細省くが、マーいろいろありまして期せずしてこんまりメソッドを体現してしまい、結果的に、今やすっかり片付けの魔法にかかってスッキリ生活を満喫している身である。

……そうだな。  私の場合は「まずイメージ作りから」とか、そんな優雅なことを言ってる場合じゃなかった気がする。

何しろ、そもそもモノを手放そうと思ったきっかけが、「スッキリした部屋で暮らしたい」などというポジティブなことでもなんでもなかった。50歳にして会社を辞めることになったがために家賃が払えなくなり、人生半ばにしてトツゼン自分史上最高に狭い部屋へ引っ越さねばならんという有無を言わさぬ非常事態からの出発だったのだ。とにもかくにも四の五の言わず、自分なりに一生懸命集めてきた数々の「ときめくものたち」を心を鬼にして処分しなけりゃどうにもならん! というところにいきなり追い込まれたのである。

イメージ作りにこそ成功の鍵がある

ってことで、とてもじゃないが、おっとりとイメージ作りなんぞしているヒマなんぞ……。

と当時を懐かしく思い返していて、ハッとした。

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家事をやめる

稲垣えみ子

我が人生から、家事が、消えた。50年近くずっと格闘してきた家事が、気づけば、消えていた。 それなのに、家の中は整っていて、気分は晴れやか。しかも圧倒的ローコスト、ローエネルギー、ローウェイストという夢のような事態。そんなノー家事生...もっと読む

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fumiki_hi おお! 良いかも。このイメージ。 8日前 replyretweetfavorite