働きたくない、仕事したくない…そんなときのディケンズです。

この連載では、文芸オタクの三宅香帆さんがシチュエーションに合った本を独断と偏見をもって「処方」していきます。第11回は、働きたくない時にこそ開いてほしい本を紹介します。ディケンズって、名前は聞いたことがありませんか? なぜやる気のない時に、ディケンズ? その理由をユーモアたっぷりでお届けします。著書『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』から特別収録。(提供元:幻冬舎)

11. 仕事に行きたくないときに読みたい本

荒涼館
チャールズ・ディケンズ ( 1 ~ 4 、佐々木徹訳、岩波文庫、二〇一七年)

効く一言
「あなたはいそがしくよくはたらくし、きれいずきで、ほんとにとくべつな境遇にいらっしゃる。だから、理にかなってますの」

もうなんか、明日仕事行きたくないなぁ」って日、ありますよね。

どろどろ~っとした感情の渦がお腹の奥のほうで溜まってて、ああもうぜんぶ嫌だな、と思いつつ、リフレッシュするほどの元気も出ない日。かといって飲みに行ったら明日に差し障りが出るのも分かってるし、人と会ってさらに元気が削られるのも分かってる。甘いものや炭水化物を食べるのも太るし……って思うのは私だけ?

そんなことを思っても、やっぱり明日はやってくるのが世の常。たまには休んでも大丈夫……って言われたところで休めないときもある。いやほんとに。そんな簡単に休んでいいとか言わないでほしい。

そんな日は、甘いものを食べたり、お酒を飲んだりして、元気を出すのもいいんですが。私のおすすめは『荒涼館』を読むことです。『荒涼館』とは、ディケンズの長編小説。どれくらい長編かといえば、岩波文庫で全四巻あるんですからたいしたものです。長い。

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この連載について

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副作用あります!? 人生おたすけ処方本

三宅香帆

「○○なとき」→こんな本を処方、という形式で書評していきます。 《効用一覧》 ディケンズ『荒涼館』→「まっとうに生きよう…」と仕事へのやる気が起きます。 司馬遼太郎『坂の上の雲』→おじさんおばさんであることを受け入れられます。 ...もっと読む

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