世界史&宗教のツボ#8】一神教と多神教の差を知る

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。(提供元:東洋経済新報社)

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2019年12月2日発売当時のものです。

宗教を教養としてどう捉えるか
戒律や神学上の違い… 一神教と多神教の差を知る

宗教学者・中村圭志

 世界の宗教に関する教養的知識が欲しいという要望は多い。ここでは宗教「理解」のためのポイントを書き並べてみることにする。

 まず、よく言われていることだが、やはり多神教と一神教の違いが重要だ。ここに大きなギャップがある。大まかに言って、漢字文化圏と東南アジア北部、そしてインドの辺りは多神教が根付いている社会であり、日本人の感覚でお付き合いしても信仰上のトラブルは少ない。

 しかし、そのほかの地域にはおおむね一神教が広がっている。欧米はキリスト教、中東や東南アジアの南部はイスラム教だ。この「唯一絶対の神」の信仰は、日本人にとって苦手に見えるだろう。

 一神教の中でも戒律を重んじるイスラム教は、日本人にとって特にとっつきにくい。伝統的に日本人は、意識的に戒律に従うのを嫌ってきたからである。日に5回の礼拝、利子や豚肉食の禁止など「絶対神がそう決めた」と説明されても、なんでいちいち守らなければならないのか、と思ってしまう。

日本人にも戒律はある
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