幅広く活躍するザ・消耗品、キッチンペーパーを1つ選ぶならこれ

食材の水気を拭き取ったり、保存に使ったり、揚げ物の余分な油を吸ったり、いろいろな場面で使えるキッチンペーパー。実はパルプと不織布フェルトの2種類があったりして、それぞれできること・できないことがあるそうです。そんな意外と奥が深いキッチンペーパーについて、樋口さんが一番に選んだものとは。

消耗品だけど奥が深いキッチンペーパーの世界

僕は仕事柄、キッチンスタジオなど他所のキッチンで料理をする機会が多いのですが、意外と常備されておらず困る消耗品が「キッチンペーパー」です。見過ごされることが多いキッチンペーパーですが、実は種類があります、製品ごとの使い勝手も違います。

キッチンペーパーは料理に必要不可欠な存在です。例えばスーパーで買ってきた魚や肉は、焼く前に表面を「拭く」必要があります。保存中に出てきたドリップは臭みの原因になりますし、冷蔵庫で冷えた肉や魚を表に出すと、表面が結露します。それらの水分があるとフライパンの表面温度が下がり、きれいな焼き色もつきません。

キッチンペーパーが登場する以前、こうした用途にはさらしの布巾が使われていました。さらしは使う度によく洗い、それを鍋で煮て殺菌し、十分に乾かす……という具合に手間がかかります。その点、キッチンペーパーは使いやすく、衛生的という利点があり、一気に普及しました。

時々、誤解されるのですがキッチンペーパーは洗面所でよく見かける「ペーパータオル」とは別物です。代用している人をたまに見かけますが、ペーパータオルには破れにくくするために樹脂などが混ざっているので、吸水性が弱く、油も吸わないので料理に使えません。そもそも食品衛生基準を満たしていない商品もあるので、間違わないようにしましょう。

パルプと不織布フェルト、それぞれの利点

さて、キッチンペーパーには大きくパルプと不織布フェルトの2種類があります。

右側のエンボス加工されているのがパルプタイプで、一般的には『キッチンタオル』という名称で販売されていることが多い製品です。安価なため、食材の水気を切ったり、フライパンの油をふきとるのに便利ですが、出汁や油を濾す、という用途には使えません。

不織布フェルトタイプの製品はしっかりとして、油や水分をよく吸います。加熱にも強いのでレンジ調理にも使えますし、出汁や油を濾すこともできます。

また、煮物などの落し蓋にも使えます。代表的な製品は『リード クッキングペーパー』ですが、料理に使えるのでクッキングという名前がついているわけです。

一点だけ選ぶとすればこれ

不織布フェルトタイプの弱点はやや高価なこと。理想は用途によって安価なパルプ製のキッチンタオルと不織布製のクッキングペーパーを使い分けることですが、一点だけ選ぶとすれば様々な用途に使え、丈夫な不織布製になります。

僕のおすすめはこちら。

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樋口さん、どれがいちばんですか?

樋口直哉

包丁、まな板、鍋、フライパン、塩や醤油などの台所に欠かせない品々について、食の博識・樋口直哉さんがベストと思う一品を紹介します。なぜ、それがベストなのかという理由や選ぶときのポイントを解説するので、これを読めば迷わず納得してその品物を...もっと読む

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コメント

TTMJUNK "キッチンペーパーが活躍するのは料理中だけではありません。食材を冷蔵庫で保存するとき、ラップでくるむ前にキッチンペーパーでくるんでおくと、保存期間が飛躍的に伸びる" https://t.co/Fh9pvXUVoO 13日前 replyretweetfavorite

naoya_foodlab 今回のテーマはキッチンペーパー。言いたいことはただ一つ、ペーパータオルは料理に使うべからず、、、 13日前 replyretweetfavorite