実に恥ずかしいことこの上ない」近藤勇

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

30代、人間関係にまつわる愚痴

近藤勇(幕臣)

1834年-1868年。武蔵国多摩郡出身。近藤周助に剣を学び、養子となる。のちに天然理心流の剣術道場「試衛館」を継ぐ。その後新選組局長として活躍。幕臣となる。池田屋事件で宮部鼎蔵、吉田稔麿らの志士を捕縛、殺傷したことで有名。

敗戦してもこっそりと喜ぶ一面

「泣く子も黙る」と称され、幕末の混迷の中、独特の輝きを見せた新選組。近藤勇を局長、土方歳三を副長としたこの剣の達人集団は、尊王攘夷を唱える志士たちのテロ活動などから京の治安を守るために組織された。そして、池田屋事件などで実際に多くの志士らを討ち取り、実績を挙げていた。

新選組は、長州藩士ら反幕府の姿勢を示していた志士たちを相手に、幕府を守るための活動をしてきたのだが、彼らの腕前だけでは、大きな時代の流れに打ち勝つことはできなかった。

1867年、最後の将軍徳川慶喜が大政奉還をし幕府は崩壊する。翌年、旧幕府軍と新政府軍の武力衝突、戊辰戦争がはじまる。緒戦の鳥羽・伏見の戦いには、新選組ももちろん旧幕府軍側として参戦したが、結果は敗戦。将軍慶喜はいち早く江戸へと逃げ帰り、新選組らも軍艦に乗り江戸へと帰還することになる。

この船上で近藤は、幕府海軍の中心人物である榎本武揚に対しこう語った。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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コメント

sabochin 近藤さん!と思って読んだけど、「遊女落籍かせてた男がなあ………」みたいな気持ちになった いやまあそれはそれ…ということか 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

fukuda_tomohiro ちょっと、珍しい(!?) 新選組局長・近藤勇の「愚痴」です。 約2ヶ月前 replyretweetfavorite