わかる日本書紀

ウタヨリは讒言の末に拷問で殺され、子も火の海へ?!【第29代⑮】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第29代、欽明天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

新羅が任那を滅ぼす

欽明二十一年九月、新羅はミチコチ(弥至己知)を使者として日本に派遣し、朝貢しました。
それに対する日本側の饗応と賜り物はいつもより多く、ミチコチは喜んで新羅に帰国し提言しました。
「新羅から日本に朝貢する使者は、国家間では尊重されるのに、新羅では軽蔑されます。使者には国民の命運がかかっているのに、使者は軽んじられる現状です。これは我が国政にとって良くありません。
どうか、良家の子を使者に立て、身分の低い者を使者にするのをおやめください」

二十二年、新羅は及伐干(きゅうばつかん)クレシ(久礼叱)を日本に派遣し朝貢しました。
ところがクレシは、朝廷の饗応の礼の回数がいつもより少なかったことに腹を立てて恨み、新羅に帰って行きました。

この年、新羅は再度、日本に大舎(ださ)ヌテ(奴氐)を派遣して、朝貢しました。
難波の大郡(おおこおり)で、諸外国の使者を案内する際、朝廷の役人たちは、百済のあとに新羅を引率しました。
ヌテはそれに激怒して引き返し、宿舎にも入らず船に飛び乗って穴門(あなと)まで帰って来ました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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