生きることは、たえずわき道にそれていくことだ」カフカ

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

30代、不遇・人生にまつわる愚痴

カフカ(小説家)


1883年-1924年。プラハ生まれの小説家。「カフカ」とはチェコ語で「カラス」の意。ある朝、自分が巨大な毒虫に変身しているのを発見したことからはじまる『変身』や「孤独の三部作」と称される『審判』『城』『アメリカ』などが有名。

恋愛に仕事、ブレ続けた生涯

生きることは、たえずわき道にそれていくこと

という文章は、『変身』『審判』などで著名な文豪カフカが、メモとして残した一文である。

しかし、世界的にも知られる文豪の人生が「たえずわき道にそれてい」たとは、とても思えないのだが、実際には、本人がそう思うのも仕方のないところだったのかもしれない。実はカフカの小説は、生前、ほとんど売れていない。ほぼ無名の作家だったのだ。

いや、「無名の作家」というのも正しくないかもしれない。彼は、成人してから人生のほとんどを労働者傷害保険局に勤務する、いわゆるサラリーマンとして生きていたのだ。しかも、その仕事に従事している間中、副業である文筆業に専念したいと考えていたようなのだ。文筆活動に集中したいのに、生きるために仕事をやめることができない。創作活動に専念したがっていたカフカにとって会社勤務は、わき道にそれること、にしか思えなかったのだろう。

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人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

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福田智弘

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コメント

alexandre_ishii ほんっとそう 17日前 replyretweetfavorite

sabochin このシリーズ面白い 18日前 replyretweetfavorite