わかる日本書紀

名君・百済の聖明王、なんと最期は下僕に…【第29代⑬】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第29代、欽明天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

聖明王(せいめいおう)の死と威徳王(いとくおう)の即位①

百済の王子(せしむ)ヨショウは新羅を討とうと思い、臣下の意見を聞きました。重臣たちは、
「天はまだこちらに味方しておりません。今新羅を討てば、おそらく我が国に災いが及ぶでしょう」
と諫(いさ)めましたが、ヨショウは、
「重臣たちよ、何を恐れている。私は、大国である日本に仕えているのだ。何も恐れることはない」
と言って、ついに新羅国に進軍して久陀牟羅(くだむら)の要塞(ようさい)※1を築きました。

父の聖明王は、王子ヨショウが長く前線にいて苦しみ寝食もままならないのを心配して、自ら戦場に赴(おもむ)きねぎらいました。
新羅は、聖明王が自ら前線にやってくると聞き、国中の兵士をことごとく招集して、聖明王の進む道をさえぎりついにその軍を撃ち破りました。

そのとき新羅王は、佐知村(さちすき)※2の馬飼の下僕コツ(苦都)に言いました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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