検証!NHKの正体 #6】NHKが進める8K戦略

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。(提供元:東洋経済新報社)

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2019年11月18日発売当時のものです。

技術開発では世界に先行
NHKが進める8K戦略

テレビ受像機市場は完全に「4K時代」を迎えている。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2018年の国内テレビ出荷台数は前年比4・2%増の451万台と4年ぶりに増加した。それを牽引したのが4Kテレビだ。

4Kテレビの出荷台数は前年比28・3%増の198万台で、テレビ全体の44・1%を占める(前年は35%)。19年3月には月間台数ベースで49・5%、金額ベースでは72・6%に達した。

消費者にとって4Kテレビはもはや特別な製品ではなくなっている。地上デジタル放送が始まった2003年当時、将来の4Kテレビの市場性に疑問符をつける業界関係者が少なくなかった。そのことを考えれば、隔世の感がある。

さらに映像制作の現場はすでに8Kへと動き始めている。20年に開催される東京オリンピック(その後、翌年に延期となった)に向けてアクセルを踏み込んでいるNHKは、世界からも注目される存在だ。

2019年10月に仏カンヌで開催された、放送業界関係者が集まるテレビ番組の見本市MIPCOM。NHKは8K/HDR(ハイダイナミックレンジ。明るさの幅をより広く表現できる技術)の映像を楽しんでもらうため、8Kプロジェクションと22・2チャンネルのサラウンドオーディオのシステムを現地に空輸した。そこで8Kで制作されたドラマ「浮世の画家」を上映するとともに、主演の渡辺謙氏をレッドカーペットや会見に登場させてプロモーションを図った。

日本勢ではNHK以外でも、日本映画放送が制作した8Kドラマ「帰郷」がアジア勢初となるワールドプレミア上映作品として選ばれた。現時点では世界で唯一の8K実用放送が存在している日本の強みが認められる。

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