この曲は悪魔に演奏させろ!」シューベルト

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

20代、仕事にまつわる愚痴

シューベルト(作曲家)

1797年-1828年。オーストリアの作曲家。歌曲を600以上も作曲した。ドイツ・ロマン派の代表ともいわれる。歌曲集『美しき水車小屋の娘』『ます』『死と乙女』『未完成交響曲』などが有名。一生をウィーンで過ごした。

「早熟の天才作曲家」、ピアノの腕前は超一流では「なかった」

「早熟の天才作曲家」「歌曲の王」さまざまに評されるシューベルトだが、彼には、あまりよくない噂がつきまとっている。それは、天才音楽家であるはずのシューベルトだが、実はピアノが上手ではなかった、というものである。

傍証はある。彼が18歳の時、母校の教員や生徒の前で、自身の作曲した『魔王』の演奏をしたことがある。その時彼は、3連音を省略して8分音符に変えて演奏したというのだ。その理由を尋ねると、シューベルトは

3連音は僕には難しすぎるんです。名人なら演奏できるんですが

と、答えたという。

また、20代のある時に、友人たちの前で自ら作曲した『さすらい人幻想曲』を弾いていたところ、最後の楽章でつかえてしまったという話もある。その時、彼は椅子から飛び上がって

この曲は悪魔に演奏させろ!

と、負け惜しみの愚痴を叫んだというのだ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

初回を読む
なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

sabochin 作曲家、すぐ死ぬ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite