最終回】新しい生活を始めます

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。ポリアモリーについての発信をしながら会社員として働き続けてきたきのコさん。先日、13年半勤めた会社を辞めたのだそう。大好きだった仕事を退職するまでに至ったきのコさんの胸の内を語ります。

こんにちは、きのコです。
先日、会社を辞めました。
理由は、仕事に”居住”を縛られたくなかったから。

やり甲斐のある仕事と頼もしい上司や同僚に恵まれ、13年半勤めた大好きな会社でしたが、残念ながらコロナ禍においてもリモートワークには消極的。「出社しなければならない」という働き方の制約が、私の理想の生き方であるマルチハビテーションを実現するにあたっては大きな枷となっていて、ここ数年間悩んでいたのです。
(マルチハビテーションとは多拠点生活のことで、「multi(多くの・多様な)」と「habitation(住居)」を組み合わせた造語。「平日と週末」「都心と郊外」「国内と海外」など、複数の居住空間を行き来しながら生活するというライフスタイルを指します。たとえば平日は都心のマンションで、週末は郊外のセカンドハウスで暮らすといったかたちです。)

「恋人の数だけシェアハウスに住みたい」でも書いたように、そもそも私は住まいを一箇所に定めない生活をしたいとずっと思っていました。多拠点といっても自分だけの家をいくつも所有するのではなく、必要な時に必要な形で過ごせる拠点が複数あってほしい。さらにはいつか定住をやめて、いわゆるアドレスホッパーとして気ままに放浪したい、根無し草的旅暮らしがしたい、という漠然とした夢が昔からあります。スナフキンや松尾芭蕉に憧れたりもします。

何年も考えあぐねた末の決断でしたが、コロナ禍で世間的にリモートワークが広がったことは、多拠点生活に対する追い風になったと思っています。

会社員をやめてフリーランスになると言うと、「よりによってコロナ禍の今、ホワイトな大企業の会社員という安定した地位を手放すなんてやめた方がいい」と多くの友人たちに止められました。けれど、正直コロナ禍が100%完全に終わるなんて思えないし、終わったところで100%完全にコロナ禍前の社会に戻るとも思えない。そんなこと言っていたら、いつまで経っても望む生き方を手に入れることができないかもしれません。

いつ辞めたって何かしらの不安や困難がないはずないのだから、そしたら「もう、いつ辞めたって同じこと」と思ってしまったのです。

しばらくはフリーランスとして、文章を書いたりイベントをやったりすることをライフワークにして生きていきたいと考えています。

自分がどうなるか実験してみたい

会社を辞めた理由は、他にもあります。

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わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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kurimatu044 |きのコ @kinoko1027 |わたし、恋人が2人います。 https://t.co/uh2fT1Vf43 最終回!?!?!?!?わーーーん知らなかった 29日前 replyretweetfavorite

kinoko1027 最終回!脱サラして群馬に移住します! この連載を書籍化してくださる出版社、大募集中です。 #ポリアモリー 新しい生活を始めます|きのコ @kinoko1027 |わたし、恋人が2人います。 https://t.co/UeCbCEcqis 約2ヶ月前 replyretweetfavorite