死ぬのも楽じゃない」ナポレオン

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

40代、不遇・人生にまつわる愚痴

ナポレオン(皇帝)

1769 年-1821 年。フランスの軍人、皇帝。フランス革命後、国民兵として台頭。やがてクーデターを起こし政権をつかみ、 のちに皇帝となる。一時ヨーロッパを席巻したが、やがて敗戦。 絶海の孤島で没した。「ナポレオン法典」の制定でも有名。

追い込まれた皇帝の唯一の自由とは

英雄の代名詞ともされるナポレオン。彼の人生は栄光と挫折の繰り返しだった。

コルシカ島の小貴族の家に生まれた彼は、フランス革命が起きた段階では、まだ一介の兵士にすぎなかったが、やがてイタリア遠征などで頭角を現し、最終的には皇帝の座に上り詰める。

数々の戦勝によってヨーロッパの多くを手中に収めたナポレオンだったが、ロシア遠征に失敗すると、徐々に状況は悪くなる。やがて諸国民戦争に敗れた彼は皇帝の座から降ろされ、エルバ島へと流されることとなった。その時、ナポレオンはまだ45歳。政治家として軍人として、まだまだ働き盛りの年齢だった。

権力も財産も、すべてを奪われた彼の胸元には、小さな絹の袋が下がっていた。毒薬である。

配流地エルバ島行きを目前に控えたある夜、ナポレオンは、ついにその毒薬を口にした。

激しい痛みが彼を襲う。愛する妻への手紙を側近に手渡すと、痛みは一層強くなった。その時、彼の口から出たのが

死ぬのも楽じゃない

の言葉だったという。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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コメント

sabochin ナポレオンだ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

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