あなたってこういう人よね」は、自分にないものを見ている

かつての自分の性格を「自我が強い」「ガマン強い」と分析しているサクちゃん。では、今のサクちゃんはどんな性格で、どんな見られ方をしているのでしょう? 友人たちに聞いてみると、いろいろな答えが返ってきたようです。そして、子どもの頃から「考えすぎだよ」と言われてきたサクちゃんですが、考えすぎる性質はネガティブな要素だけじゃないといいます。(毎週火曜日更新)

蘭ちゃんへ

こんにちは!
9月に急に涼しくなって夏がパッと終わったかと思えば、今度は10月になってもまだ日中は暑くて、今年の気候はちょっと変だなと思います。

緊急事態宣言も解けて、ちょっと全体的に空気が変わったように感じます。蘭ちゃんがこの感じが苦手だというのも、少しわかるような気がします。世間の空気みたいなものを敏感に汲んでしまうのかな。

自分のことを「自分勝手」だという蘭ちゃんが、周囲の空気を読みすぎてのまれてしまうという、矛盾のようなものもおもしろいな。

*ー*ー*

おそらくだけど、わたしも蘭ちゃんも、共通して「自我が強い」のだと思うのよね。「わたしはこうしたい」というのがはっきりしていて、つよい。

蘭ちゃんが身近な気を許した人に「わがままだ」と言われてしまうのは、「こうしたい」をそのまま通して、気がつかないうちに周りの人に気をつかわせていたからだ、と書いていましたが、わたしの場合、「こうしたい」はもともと強くあるのに、それを出して、通してもいいと思っていないのです。

わたしの性格の大きな要素のひとつに「ガマン強い」があると思っています。自我が強いのに、それを上回るガマン強さをもっているのです。それは「諦めが早い」とセットで、「こうしたい」がつよくあっても、「でも無理だよな」と諦め、ガマンします。そして、もともとあった「こうしたい」は、あってはいけないものとされ、なかったことになります。

どうして諦めてガマンしてしまうようになったのかと考えると、やはり子どもの頃の経験だと思います。家では「こうしたい」と言うことを嫌がられ、「勝手なことを言うな」と止められていたし、学校で「こうしたい」を通そうとしても、「協調性に欠ける」と判断され、いいことがなかったからです。典型的な「頑固で扱いづらい、かわいくない子ども」だったのだろうし、そう言われていました。そして、中学生くらいから、いろんなことを諦めてガマンするのが癖になりました。

何を諦めていたのかというと、ざっくり言えば「自分はしあわせになるべきだ」という考えを諦めていたのだと思います。

ただ、これらは「かつてのわたし」であって、過去について振り返って考えてわかったことです。最近は、自分に興味の矢印が向かず、他人に興味を持っている時期なので、現在のわたしの性格について、かつてとは違うというのは明白ですが、あまり考えたことがありません。ましてや「他人からどう見られているか」は、本当にどうでもいいことなので、考えてもわかりませんでした。

*ー*ー*

いい機会なので、わたしの性格についてどう見えているか、数人の友人に聞いてみました。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

sac_ring 「自分の性格や性質を、生かすも殺すも他人だと思っているので、否定したり変えようとする人とは距離を取り、どんなおかしな性質も知ったうえで『いいじゃん』と言ってくれる人と近くにいるのが、お互いにしあわせだなと思います」 https://t.co/FJZdG225Xm 約1ヶ月前 replyretweetfavorite