自分自身に対しても実に相済まぬ事とおもう」若山牧水

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

40代、病気にまつわる愚痴

若山牧水(歌人)

1885年-1928年。宮崎県の医師の長男として生まれる。本名、繁。中学時代から積極的に歌を詠み、牧水と号した。早稲田大学卒業と同時に歌集『海の声』を出版。歌集『別離』などで注目をあびる。旅好きで紀行文、随筆も得意とした。

人生の大半を酒に充てた末路

「白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり」

などの歌で知られる若山牧水。この歌が載った歌集が出版された時は、まだ26歳だった。

「酒は静かに……」とは、若い割に上品な大人の酒の飲み方を知っているように思えるのだが……。素顔の牧水は、少々違っていたようだ。

実は、牧水、大変な大酒飲みとして知られた人物である。

出鱈目に酒を飲んで来た

彼が42歳の時に書いた「酒と歌」という小文にもこんな言葉が書かれている。自他ともに認める大酒飲みだったのである。

どのくらい大酒飲みだったか、一例を挙げておこう。彼が39歳の時の九州旅行では、1日平均2升半も飲み干したという。しかも、これ、短期間ではない。50日間の旅の間中、毎日そのくらい飲んだわけだから、1升瓶にして合計120〜130本くらいの量の酒を飲んだ計算になる。やはり、とんでもない酒豪ぶりだ。

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人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

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DADA21C いくらなんでも 酒のみすぎ 40代、病気にまつわる愚痴 福田智弘 https://t.co/PjNsFLqjaf 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

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fukuda_tomohiro 「酒は静かに飲むべかりけり」と詠んだ歌人、若山牧水のもう一つの顔とは? ca… https://t.co/eHApcfxT6u 約1ヶ月前 replyretweetfavorite