ポリアモリー合コン」を開催するうえで大切にしていること

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。ポリアモリー当事者のきのコさんは、複数愛に興味がある人たちの交流会やトークイベントなど、さまざまなイベントをおこなっています。今回はそのなかのひとつ「ポリアモリー合コン」についてお伝えします。


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こんにちは、きのコです。
今回は、私が運営に関わるポリアモリー関連イベントの中の「ポリアモリー合コン(ポリコン)」についてお伝えしたいと思います。

きっかけは「哲学対話」

このイベントは、武つぐとしさんと共催しているものです。彼は私とポリアモリー合コンを始める前から、「哲学対話」という手法を用いて独自の対話イベントをおこなっていました。

哲学対話とは、子供の思考力を養うために1970年代にアメリカで始まった「子供のための哲学(Philosophy for Children)」に由来する対話手法です。哲学者の思想を教えたり抽象的な問題について議論したりするのではなく、また各人が1人で思索にふけるのでもなく、身近な問いから出発して皆で一緒に考え、語りあっていくもの。中学校や、ときには小学校や幼稚園でおこなわれることもあります。語りあうことを通して共同で思考を広げ、深めていく対話のかたちなのです。

武さんはもともとはコミュニケーションが嫌いで、他人とのコミュニケーションを避けるつもりでコンピュータ業界に勤めたといいます。しかし、この業界で働いていても結局は他人との相互理解の壁にぶつかるようになり、「コミュニケーションを避けていては、いいものは作れない」と考えて対話の場づくりを始めました。そんな折、東京大学大学院総合文化研究科の教授・梶谷真司さんと出会い、彼の教える「哲学対話」を知ったそうです。

よりよいコミュニケーションを模索しつつ哲学対話を学ぶ中で、武さんは「哲学対話を趣味としてでなく、本気で世の中に広めていきたい」と思うようになりました。そして哲学対話を使った出会いのイベント「対話コン」を始め、愛や性にまつわるコミュニケーションについてより深く考えるようになっていきます。そんな時にポリアモリーという概念を知り、私の主催する交流会「ポリーラウンジ」に参加したのでした。

全員が対等な立場で問いかけあいコミュニケーションを深めていこうとする時、「哲学対話」という対話手法と「ポリアモリー」というパートナーシップのあり方は非常に相性がよいと言えます。彼との出会いがきっかけとなって、私達はポリアモリーフレンドリーな出会いのイベント「ポリアモリー合コン」を2018年から開催するようになり、今も毎月イベントをおこなっています。

全員が対等な関係でいるために

他のイベントもそうですが、ポリアモリー合コンを皆にとって「心理的安全性が高くて居心地のいい場」にするためにはいくつかのルールがあります。

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わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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