世界と対等でいるために「自分はこうしたい」からスタートする

サクちゃんと同じく、人間関係において「対等であること」を大切にしている蘭ちゃんですが、家族や身近な友達に「自分勝手だ」とたしなめられることがあるのだそう。けれど、「自分はこうしたい」という気持ちを貫くことが「対等」を大切にするなかで必要だと蘭ちゃんは綴ります。(毎週火曜日更新)

サクちゃんへ

こんにちは。
今日はとてもいい天気で暑いくらいです。もう10月ですが、まだ夏服のまま過ごしています。

納車日が1週間後に決まりました。この記事が公開される頃には自分が車を所有し運転しているなんて、ちょっとまだ想像できません。この週末には、念の為もう一度ペーパードライバー教習を受けて、借りた駐車場でパーキングの練習をしてきました。これから何度も駐車するうちにいつか慣れる日が来るのかなぁと想像しながら、冷や汗をかきつつ。

ー・-・-

さて、9月末で緊急事態宣言が解かれましたね。
なんとなく「来るかなー」と思っていたのですが、案の定来ました。情緒不安定期。

これまでずっと締め付けられていたものがふっと解かれる。街は活気づいて人が多くなり、SNSでは楽しそうな投稿が増える。まるで街全体でお祭りが行われているみたいな……

そんな雰囲気の中で家ばかりにいると、焦燥感で具合が悪くなってきたので、私自身も買い物に出かけてみたのですが、どうも街の雰囲気にあてられて落ち込んでしまいました。
感染が怖いとかそういうことではなくて、やっぱり私は「雨」が心地よく「晴れ」が怖いのですね。どことなくウキウキしている雰囲気に、「自分も楽しまないと」と焦ってしまうというか。

“蘭ちゃんが雨の日に安心するのは、自分以外の誰かの行動を気にしなくて済むから、羨まなくて済むからなのだとしたら、他人と比べて自分を見てしまうクセがあるのかもしれないね”

そうそう、まさにサクちゃんの言う通り。

でもこれは慣れのようなもので、日常と非日常を行ったり来たりするときの車酔いみたいなものだと思うので、気長に気持ちが落ち着くのを待とうと思います。急に晴れたら目眩がする、みたいなもんじゃないかなと。

その日はとりあえず、切らしていた化粧品をデパートで買ってから、スーパーで缶ビールを買って家に帰りました。モヤモヤしていたからなのかつい家で飲みすぎてしまって、翌日はまんまと二日酔い。何をしてるんだろうなぁと、ちょっとしょんぼりしていましたよ。

ー・-・-

サクちゃんは前回の日記で「最近チャレンジしていることは、『自分勝手になること』」と書いていましたね。
人間関係で対等であることを重要視するサクちゃんにとって、実は「自分勝手になること」が難しいのだと知り、びっくりしてしまいました。
そうか、確かに相手を尊重し、対等を意識すると、自分勝手になりづらいかもしれないですね。

私もまた、人間関係においては「対等であること」を大切にしています。
それなのに、私の場合はサクちゃんとは逆に、周りの人に「自分勝手だ」とたしなめられることが時々あるんですよ。たしなめられるのは家族だったり友達だったり、とても身近な存在であることが多いのですが、わがままだとか、頑固だとか、幼い頃から時々そういうことを言われていました。性格的には割と温厚な方だと自己分析していた私は、長年なぜ自分がごく身近な人からそう言われるのか、よくわかっていませんでした。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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