大統領なんかならなきゃよかった」ジョン・F・ケネディ

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにはおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど、現代人と変わらない不平不満です。ただただ情けない姿の数々。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の新著『人間愚痴大全』より特別公開します。

40代、仕事にまつわる愚痴

ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ(政治家)

1917年-1963年。アメリカの第35代大統領。史上初となるカトリック系の大統領。アメリカの威信回復を目ざして、「ニューフロンティア精神」を提唱。キューバ危機などに対応した大統領として著名。在任中、ダラスで暗殺された。

大統領だってツラいんだ

史上最年少となる43歳でアメリカ大統領に当選したのが、ケネディである。(ちなみに、史上最年少の大統領はケネディではない。42歳と322日で大統領となったセオドア・ルーズベルトである。ただし、彼は大統領の暗殺に伴い、副大統領職から繰り上がりで大統領になったのであり、選挙で当選したわけではない。)

前任のアイゼンハウアー大統領の下で副大統領を務めてきたニクソンという強敵を破り、若さと人気を武器にアメリカを率いることになったケネディ。しかし、その彼が、かつて大統領候補者選びのための選挙(民主党予備選)で争ってきたライバル議員に向かって

「大統領の仕事がこんなにキツイと知っていたら……。
あなたに勝つんじゃなかった」

と述べたことがあったという。

つまり、「大統領になんかなるんじゃなかった」という愚痴である。いったい何があったのだろうか。

この当時、アメリカは「キューバ危機」に揺れていた。この頃、世界はアメリカを中心とする西側諸国とソ連を中心とする東側諸国がさまざまな面で対立を繰り広げた「冷戦」の真っただ中にあった。その時、アメリカの目と鼻の先にあるキューバに、ソ連がミサイル基地を建設しているという情報が入った。キューバには、カストロらの手によって社会主義国家が樹立されていたのだ。

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人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

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ShoProBooks 『#人間愚痴大全』 最新記事が公開されました! 大統領だって、グチグチ言っていた。 人類の愚痴、公開しています。 #ケネディ #名言 #歴史 #偉人 https://t.co/OfQthv81qA 3ヶ月前 replyretweetfavorite

tomohiro1983 人間味ですね 3ヶ月前 replyretweetfavorite