わかる日本書紀

子どもを攫った虎に報復!父vs虎【第29代⑧】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第29代、欽明天皇の御代のお話。

聖明王の三つの策。高句麗の大乱②

六年三月、天皇は膳(かしわでの)ハスヒ(巴提便)臣を百済に派遣しました。

五月、百済の聖明王は使者を派遣して、日本の天皇に手紙を届けました。

九月、百済の聖明王は使者を任那に派遣して、呉国の財宝を日本府の重臣と任那の国々の王たちに贈りました。

この月に百済の聖明王は丈六(じょうろく)の仏像※1を造り、こう願いました。
『丈六の仏像を造れば大きな功徳(くどく)があると聞きます。どうか日本の天皇が高い徳を得て、天皇の統治する官家の国々が共に幸福でありますように。そして天下の一切の生きとし生けるものが解脱※2できますように』

十一月、ハスヒ臣は、百済から日本に帰ってきて天皇に報告しました。
「私が百済へ使者として遣わされたとき、妻子も連れていきました。
百済の浜辺に着いたときには日が暮れていましたので、宿を取りました。
ところが、子供がたちまちいなくなって行方が分かりません。
その夜、雪がひどく降りました。夜が明けようとする頃やっと探し始めましたが、※3の足跡が続いていました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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jimotonohon cakes連載『わかる日本書紀』更新されております。今回は虎の倒し方が強すぎる男性が出てきます。 https://t.co/flHt2YElJj 2ヶ月前 replyretweetfavorite