cakes読者のみなさま、こんにちは。
夏も終盤。夕方を過ぎるとぐっと肌寒くなって、そろそろフライパンひとつで温かい料理とか、いい感じです。今回はこんがり焼いた鶏を、玉ねぎソースでさっと軽く煮込みます。
薄切りした玉ねぎを透きとおるぐらいに蒸し炒めて、まぐろのグリルにたっぷり添える、ビッフェ・ドゥ・アトゥン・デ・セボラーダという料理がポルトガルにあります。まぐろ漁が盛んな最南端エリアではおなじみのメニュー。まぐろのグリルもさることながら、この玉ねぎソースがいいんです。
山盛りの薄切り玉ねぎを、水分を飛ばさないようにふたをして弱火でじっくり蒸し炒めます。すると、甘さやうま味が引き出されて、自然なとろみのあるシンプルな野菜のソースになる。にんにくのうま味と唐辛子の辛さ、ほんのりビネガーも加えるので酸味もあり、香ばしく焼けた鶏と相性抜群です。あ、今回は手頃な手羽先を使って作ります。何を焼くか迷ったのですが、まぐろは日本じゃ高いから、ポルトガルのように気軽にステーキにするのはちょっと気が引けちゃう。でもせっかくだし魚で作って見たいという方は、切り身のメカジキなどが扱いやすくていいですね。もちろん、このソースによく合いますよ。
合わせるワインは、まだ少し暑さが残る今こそ飲みたい、軽く冷やした赤。ワインのラベルはヤギの顔で、そこはかとなくユーモラス。
では、パパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
「鶏手羽と玉ねぎの軽い煮込み」
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。