わかる日本書紀

外交下手?甘い言葉をすぐ信じる日本府【第29代④】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第29代、欽明天皇の御代のお話。

聖明王、日本府が新羅に通じたと抗議

欽明二年七月、百済の聖明王は、任那(みまな)の小国・安羅(あら)の日本府が新羅と内通していると聞き、官僚を安羅に遣わし、任那の国々の役人を百済に呼び寄せ、任那再建について話し合わせました。
聖明王は、任那の役人たちを励まして言いました。
「私は先代からの百済と任那の友好関係を重んじている。
日本の天皇のお言葉に従い、新羅が任那から奪った南加羅(ありひしのから)、喙己呑(とくことん)を任那に返還するつもりだ。
そして、日本を父兄と思い永く仕えようと思う。
お前たちは、新羅がいつも甘い言葉で他国をだますと分かっているはずなのに、新羅を信じて計略にはまっているのだ。
新羅と国境を接する任那は、常に守備を固め、警戒をゆるめてはならない。
新羅の計略にはまれば、任那は滅び、民は捕虜になる。それが心配だ。
これから立てる作戦に任那の存亡がかかっている。任那の者たちよ、慎重に考えよ」

一方、聖明王は、安羅の日本府のカウチ(河内)(のあたい)※1が、新羅と秘かに通じ任那滅亡を企てたと強く責め罵(ののし)りました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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jimotonohon cakes連載『わかる日本書紀』更新されています。 外交…今も昔も色々ありますね。 https://t.co/Oyt0YwRYi8 15日前 replyretweetfavorite