わかる日本書紀

宣化天皇の、備えあれば憂いなし政策【第28代】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第28代、宣化天皇の御代のお話。

宣化(せんか)天皇飢饉に備え穀物倉庫の設置

オシタテ(武小広国押盾天皇=第二十八代宣せん化か天皇)は、継体天皇の第二子で、安閑天皇の同母の弟皇子です。
安閑(あんかん)天皇に、皇子がいませんでしたので、天皇の位を継ぎました。

天皇は、さっぱりした性格で明るく優れ、才能や地位を周囲にひけらかすこともなく、王者ぶるところのない方でした。

飛鳥の南方、檜隈廬入野(ひのくまのいおりの)※1に都を遷しました。
仁賢(にんけん)天皇の皇女・タチバナノナカツ(橘仲皇女)を皇后に迎え、一男三女をもうけました。
九州の飢饉に備え、各地の屯倉から穀物を運ばせて、那津(なつ)の港※2に倉庫を造らせ、備蓄しました。

宣化二年、新羅が任那に侵攻。
大伴大連・カナムラ(金村)の子・イワ(磐)とサデヒコ(狭手彦)を派遣して、任那を助けました。
ただし、イワは筑紫に留まり外敵に備え、サデヒコは任那を鎮(しず)めて百済を救いました。

四年二月十日、檜隈廬入野宮(ひのくまのいおりののみや)で亡くなりました。
御年、七十三歳でした。

十一月十七日、大倭国の身狭桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのへのみささぎ)※3に葬りました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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jimotonohon cakes連載の『わかる日本書紀』今週は宣化天皇のお話です。書籍版ではここまでが3巻の範囲になります。 https://t.co/eBO6hnR5Sb 3ヶ月前 replyretweetfavorite

jimotonohon cakes連載の『わかる日本書紀』今週は宣化天皇のお話す。書籍版ではここまでが3巻の範囲になります。 https://t.co/eBO6hnR5Sb 3ヶ月前 replyretweetfavorite