謝罪をしないといけないときはまずは「謝る練習」をする
仕事をしていると、ミスやトラブルで、どうしても謝罪しないといけないこともあります。謝罪に行くのは気が重いですし、あわよくば、うやむやにしたくなる気持ちもわからなくはありません。けれど、時間がたてばたつほど、こじれやすくもなります。事が起こったら、スピード重視で謝罪するほうが功を奏しそうです。
私たちが「謝罪」するのを面倒だと感じる理由は2つあります。1つ目は、「謝罪慣れ」をしていないからです。2つ目の理由は、中途半端な謝罪が原因で、さらにトラブルになる可能性があるからです。慣れていないことは、練習すればいいのです。また、「謝罪の練習」をするときに、相手の立場から見てみることで、火に油を注ぐような事態を回避できます。
謝罪の練習は2段階で行ないます。まずは、潔く、申し訳ないというきもちを込めて「お辞儀」をする練習をします。日本の美しい所作を活用するのであれば、「本当に申し訳ございませんでした」と相手の目を見ていい、それから深々とお辞儀をすること。ペコペコお辞儀をしながら同時に「申し訳ございませんでした」というと、誠意が伝わりにくくなります。
次に、鏡の前で、自分が謝罪する姿を見てみましょう。「相手から見たら、どう感じるか」を確認するためです。「不快な思いを増長させていないか」「自分が相手だとしたら、どう謝罪したら、少しは怒りが収まるか」をチェックします。これをコーチングでは、メタ認知といいます。