わかる日本書紀

国際児の国籍を熱湯占いで決める【第26代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第26代、継体天皇の御代のお話。

任那復興ならず。継体天皇の崩御

継体二十四年九月、任那の使者は、天皇にこう訴えました。
「ケナノオミは、久斯牟羅(くしむら)※1に家を建てて、留まることすでに二年になりますが、政務を怠っています。
今、日本人と任那人との間にしきりに子が生まれ、どちらの国に帰属するかについての訴訟に答えるのは難しく、もともと判断などできません。
それなのにケナノオミは、好んで誓湯(くがたち)を置いて、『真実を言う者は爛(ただ)れず、虚偽を言う者は必ず爛れる』と言い、そのために、湯に入って爛れ死ぬ者が多くいます※2
また、吉備韓子(きびのからこ)・ナタリ(那多利)、シフリ(斯布利)を殺し、常に民を殺し、和解することはありません」

天皇はその行状を聞き、人を遣わしてケナノオミを呼び出しましたが、帰朝しませんでした。
ケナノオミは、ひそかに、河内母樹馬飼首(こうちのおものきのうまかいのおびと)・ミカリ(御狩)を都に参上させて、天皇に訴えました。
「勅旨を果たさないまま都に帰っても、苦労して行き虚しく帰ることになり、慚愧(ざんぎ)に堪えません。どうか、大君、国命を果たして帰朝し、謝罪するまでお待ちください」

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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