お墓とお寺のイロハ#4】人の居場所をつくり出す寺

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2019年8月5日発売当時のものです。

人の居場所をつくり出す寺

立教大学社会デザイン研究所 研究員・星野 哲

 名古屋市昭和区の住宅街で、オレンジ色がかった朱色の伽藍(がらん)がひときわ目立つ教西寺(浄土真宗本願寺派)。訪ねると、本堂では子どもたちが鬼ごっこで走り回っていた。奥座敷では、紙でハスの花を作るワークに参加した女性が、世間話に花を咲かせている。鹿児島から引っ越してきて、2018年3月に教西寺の納骨堂に墓を移したという家族は、「お墓参りのついでに」と立ち寄り、住職の三宅教道さん(46)と玄関近くのソファで茶飲み話を始めた。

 教西寺は、地域の人たちが集う「居場所」だ。影絵劇の上演や、子どもたちが勉強したり遊んだりする「寺子屋」の開催。ヨガ教室やコーラスサークルもある。LGBT(性的マイノリティ)やグリーフサポートなどの学習会や語り合いもよく開かれる。月に1度の「よっ寺ぁ」は、「おいでよ」の意味の名古屋弁「よってらぁ」をかけた。寺を開放し、好きなように空間を使ってもらえるようにしている。活動が幅広いから足を運びやすい。

 「苦しいと感じたときに来てもらえる寺にしたい。仏教は苦に向き合うものだから、そのために日頃のつながりを大切に、気軽に寄ってもらえる場にしたい」と三宅さんは話す。

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10ricedar グッドデザイン賞、って“活動”とかも対象なんですね 知らなんだ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite