お墓とお寺のイロハ#2】お寺との正しい付き合い方

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2019年8月5日発売当時のものです。

お寺との正しい付き合い方

葬送ジャーナリスト・碑文谷 創

 寺との付き合い方などで悩むことはないだろうか。この分野に詳しいベテランの葬送ジャーナリストがそんな疑問に答えてくれた。

【Q】母が死亡したら、知人も親戚も少ないので入所している特養での葬式を考えています。東京で適当な僧侶に依頼して葬式をしてもらうことはできますか? (60代男性の場合)

【A】この20年間で変化したのが老人施設での死の増加です。政府は病院の介護病床を切り捨て、在宅介護を促進するが、家族の縮小・単身化で在宅での看取りが進まず、結果、老人施設での看取り、死亡が増加しています。しかし施設需要は増えても対応が追いつかず「高齢者の難民化」が進んでいます。

 施設で引き受ける部分はせいぜい会場提供まで。葬式を施設や葬儀社あっせんの派遣僧侶に依頼することは可能です。だが、家の墓がある人の場合、納骨する段階で菩提寺(墓のある寺)とトラブルが生じかねません。

 派遣僧侶に戒名・法名をつけてもらっても、菩提寺に納骨する段で、納骨時に再度つけてもらう、葬式のやり直しさえ起こるかもしれません。もちろん、菩提寺の住職に理解があって問題ないケースも少なくないのですが。

 菩提寺があり、そこに納骨することを希望する場合には、死亡してからではなく、終末期から菩提寺の住職に相談しておくといいでしょう。死亡したら通夜・葬式に菩提寺住職が来てくれるケースのほうが多いです。交通費など実費は必要ですが、その後の処理が円滑に進むためには安いともいえます。両親の法事、墓の管理、今後の家族の葬式などもあるので、菩提寺との関係は円満であるに越したことはありません。

【Q】檀家となっている寺が葬式の布施を基準額30万円から一律60万円にするそうです。父85歳、母80歳で私も55歳。お金に余裕がなく応じかねます。 (55歳男性の場合)

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