※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月2日発売当時のものです。
収入はあるのに、なかなかお金が貯まらない ──。働き盛りのビジネスパーソンには、預金通帳を見てそう嘆いた経験がある人も多いのではないだろうか。
ファイナンシャルプランナー(FP)の前田菜緒氏の元には、子育て世代などからお金の相談が寄せられる。「年齢にかかわらず、多いのは老後の資産形成の相談。30~40代なら、教育費など目先にかかる費用の相談も多い」という。
金融庁の報告書で話題になった「老後2000万円不足問題」は記憶に新しい。内閣府の調査によると、30代以降は過半の人が老後の生活設計を意識しており、自身が考える老後の必要額と現状の資産との〝ギャップ〟が、年を重ねても埋まりにくい現状がある。そのため、老後の不安は20~50代で「お金」がトップとの調査結果もある。