平井卓也デジタル改革相らの回避術

トラブル続きのまま、開催まで一ヶ月を切った東京オリンピック。どんな問題が生じても「問題ではない」と有耶無耶にする手付きについて、武田砂鉄さんが考えます。

疑われている側が問題の有無を決めてしまう

先日、「疑われている側が、『これは問題ないですね』とジャッジしちゃう事案が多すぎる」とツイートしたら、それなりに大きな反響があった。何のことをさしているのか、こちらからは特に明示しなかったのだが、「ホント、〇〇の件がそうですよね」と続くコメントの「〇〇」が複数あり、自分のツイート内容を補強してくれる形となった。

先週、森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した通称「赤木ファイル」が、国会が閉じた後を見計らって開示された。500ページを超える膨大なファイルの中には、これまで伝えられてきた事実とは異なる記載がいくつもあった。財務省の報告書では、当時の佐川宣寿理財局長が公文書改ざんの「方向性を決定づけた」と曖昧に書かれていたが、「赤木ファイル」には、「局長説明を行いましたが、調書につきましては、現在までの国会答弁を踏まえた上で、作成するよう、直接指示がありました」とあった。「方向性を決定づけた」と曖昧にまとめたのと、「直接指示」があったのでは大きく違うが、麻生太郎財務大臣は、赤木ファイルが開示された後も、再調査の必要はないと言い張っている。

自ら命を絶った赤木俊夫さんの妻・雅子さんは、24日、日本外国特派員協会で会見を開き、「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も(ファイルに)出てくる。あの方たちは再調査をしないとおっしゃっているが、再調査される側の立場。再調査しないという立場ではないと私は訴えていきたい」と述べている。そう、このようにして、疑われている側が、問題の有無を決めてしまうのである。

「問題ではない」と言われると一定数信じる

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

ginga8306 #スマートニュース 25日前 replyretweetfavorite

yshdykhr 「 「万引き犯が万引きを認めずに、最終的に“そこまで言うんだったら商品は返しますね”と言っているとしたらそんなに珍奇なことはな… https://t.co/aCq09G7yq1 25日前 replyretweetfavorite

tsukino_kakera 本当にムカムカすることが多すぎる。。。 25日前 replyretweetfavorite

n9NbP92xaUY7TQi 調査される方が調査の必要性を打ち消し、逆だろう 25日前 replyretweetfavorite