傷つかないように鎧で身を守るのではなく、弱いままでものびのびいられる環境を選ぶ。

「過去の傷を自分で癒す方法」について質問を受けたサクちゃん。以前は、傷つけられても「仕方がない」と諦めて、自分を大切にできなかったのだそう。でも、その傷跡をスルーせず観察して、何がイヤだったのかを確認することで、現在や今後の自分の行動が変わってくるのだと言います。(毎週火曜日更新)

蘭ちゃんへ

こんにちは!

東京も梅雨入りして雨の日が続いています。気が滅入るけど、昨年の今頃よりは気分が落ち着いているような気がします。梅雨が明けても夏は夏で苦手なので、楽しみにするために今のうちに夏のワンピースかサンダルでも買っておこうかな。

今年もまだ夏休みに旅行に行ける気がしないので、どうにか他の楽しみ方を見つけようと模索中です。京都にも行きたいなあ。

*ー*ー*

前回、蘭ちゃんは「過去の傷を自分で癒す」と書いていました。その感覚は、わたしにもあります。

かつてのわたしは、怒るのがだいぶ苦手で、というか、怒りの感情自体が湧かなかったので、傷ついたときの対処法が「しかたがないと諦める」の一択だったように思います。

しかたがないというのは、自分は傷つけられてもしかたがない存在だと思っているということです。モノに例えると、自分が大事にしているいいものに傷をつけられたら「傷つけないで!」と怒りが湧くけれど、雑に扱っているどうでもいいものを傷つけられても「まあ別にいいか」とスルーします。わたしが傷つけられても怒れなかったのは、それと同じように、自分のことを大事にしていなかったというわけですね。

わたしの場合、そうやってスルーし続けてきた傷を、あとから振り返って「嫌なことをされたな」「あれは怒ってよかったよな」と観察して捉え直します。「痛かったね」と癒すというよりも、「ここに傷跡、ありますね」と確認するイメージです。

傷跡を確認したら、ようやく「イヤだったなー」「どうしたらよかったのかな」と考えることができます。過去の出来事は変わりませんが、「自分が悪かったからイヤなことをされてもしかたがない」という考えから「イヤだった」と認めるだけで、過去の自分への扱いが変わります。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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コメント

hanatare_03 ガツンと来た記事 3ヶ月前 replyretweetfavorite

occhaho こうさんが、弱いことは悪いことではないよ。というnoteを書いてたけど。 自分が何に傷つくかまずは理解しよう。そして、弱いままでものびのびいられる環境を選ぼう。というcakesの記事。面白かったです。 https://t.co/l4tsCYyWf7 3ヶ月前 replyretweetfavorite

tnsm0223 とてもよかった。 3ヶ月前 replyretweetfavorite

izaken77 環境を選ぶことの大切さ。 自分も含めて頭で考えて、なんとかしようとする傾向があるけど、それってちょっと傲慢なのかもしれない。 ドイツには、「意識が人を規定するのでなく、環境が人を規定する」という考えがあるという。 https://t.co/d2Zw3n4fru 3ヶ月前 replyretweetfavorite