わかる日本書紀

民族衣装問題が戦争に発展【第26代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第26代、継体天皇の御代のお話。

イワイの反乱と、その鎮圧②

★前回のお話→「斧鉞を授かるという事は、生殺与奪の権を握るという事【第26代⑥】

二十二年十一月十一日、大将軍物部大連アラカヒは、自ら、賊軍・イワイと、筑紫の御井郡(みいのこおり)※1で交戦しました。

軍旗や軍鼓が相対し、塵埃(じんあい)が巻き上がりました。
互いに勝機をつかもうと、両陣は必死に戦い、相譲りませんでした。
アラカヒは、ついに、イワイを斬って、領域を定めました。

十二月、イワイの子の筑紫君(つくしのきみ)・クズコ(葛子)は、父の罪に連座して誅殺(ちゅうさつ)されるのを恐れ、糟屋屯倉(かすやのみやけ)※2を献上して、死罪を免れるよう求めました。

二十三年三月、百済王は、下哆唎(あるしたり)の国守・穂積(ほづみの)オシヤマにこう言いました。
「そもそも、朝貢の使者は、いつも岬を避けるたびに、波風に苦しんでいます。
そのせいで、貢物が濡れたり壊れたり、台無しになってしまいます。どうか、加羅国(からのくに)の多沙津(たさのつ)を、我らの朝貢の海路にしてください」
そこで、オシヤマは、この要請を天皇に伝えました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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