わかる日本書紀

斧鉞を授かるという事は、生殺与奪の権を握るという事【第26代⑥】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第26代、継体天皇の御代のお話。

イワイの反乱と、その鎮圧①

二十一年六月三日、近江のケナノオミ(毛野臣)※1は、兵六万人を率いて任那に行き、新羅に破られた南加羅(ありひしのから)、㖨己呑(とくことん)※2を復興して、任那に合併しようとしました。
ここに、筑紫国造(つくしのくにのみやつこ)・イワイ(磐井)※3は、ひそかに反逆を企てていましたが、ぐずぐずと実行しないまま年を経て、計画が未遂に終わることを恐れながら、常に隙をうかがっていました。
新羅はこれを知り、ひそかに賄賂をイワイのもとに送って、ケナノオミの軍勢を妨害するように勧めました。
そこで、イワイは、肥国、豊国の二国に勢力を拡大し、朝廷の仕事をさせませんでした。
外に対しては、海路をさえぎって、高句麗、百済、新羅、任那※4の国の年ごとの朝貢の船を誘い入れ、内に対しては、任那に派遣するケナノオミの軍勢をさえぎり、乱暴な言葉で、
「今でこそ使者に立っているが、昔は我が友として肩をすり寄せ、肘を触れ合い同じ器で共に食べたものだ。
急に使者になったからと言って、私をお前に従わせることなど、できるものか」
と言いました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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