子育てで困ったときには、子どもに頼ってみるといい!?

突然の離婚により、娘ふたりを育てることになった女装が趣味の小説家。「シングルファーザー」になってみると、彼にはこれまで想像もしなかったことが待ち受けていた……。今回は、仙田さんが子どもたちに積極的に頼ってみることを通して、子育てに関する認識を改めた経験を語ります。

たいへんなこと、困ったことはありませんか?


仙田さんが子どもたちと一緒に作ったピザ

シングルファーザーとして子育てをしていると言うと、「たいへんですね」「困ったことはありませんか?」などとよく聞かれる。
そんなとき私は言葉に詰まってしまう。

確かにたいへんなことや困ることはあるのだが、それらに意識を向けたまま暮らしていくのは辛いので、なるべく楽しいことばかり考えるようにしている。
シングルファーザーに限らず、他人からたいへんそうに見える人たちの多くは、そうして生活しているのではないだろうか。

他人は自分より苦労しているに違いない、という考えは、謙虚さの表れなのか、傲慢さの表れなのかはわからない。
だが大変な思いをしたことがなく、困ったこともない人などいるだろうか。
それでも生きていかなければならないから、最初はそれらを苦労だと感じたかもしれないが、やがて日常の一部になってしまうはず。

そうなってしまえば意識することは難しくなるが、たいへんなことや困ったことのなかには、丁寧に向きあえば多くの教訓を与えてくれるものもあるだろう。
そこで今回は、わたし自身のそうした経験を振り返ってみたい。

ホットプレートが大活躍

シングルファーザーとして子育てをするなかで、たいへんなこと、困っていることのひとつが食事に関することだ。
まず、買い物や調理や後片づけといった工程を、他の家事と同じくひとりでこなさなければならない。
離婚する前までは、どちらかが料理なり洗濯なりをしているあいだに、もう片方が子どもたちを風呂に入れたりと、ふたつの作業を同時進行で行っていた。

シングルになってからはそれができないので、ひとりで複数の作業を同時進行しなければならなくなった。
洗濯機を回しながら料理の下拵えをしたり、子どもたちがお風呂に入っているあいだに洗濯物を干したり、といった手順は日によって変わるが、何と何を同時進行させれば効率がいいかということを、1日じゅう頭の片隅で考え続けている。

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女装パパが「ママ」をしながら、家族と愛と性について考えてみた。

仙田学

突然の離婚により、娘ふたりを育てることになった女装趣味の小説家。「シングルファーザー」になってみると、彼にはこれまで想像もしなかったことが待ち受けていた。仕事と家事・育児に追われる日々、保育園や学校・ママ友との付き合い、尽きることのな...もっと読む

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sendamanabu cakesの連載。今回は、あえて子どもに頼ってみることで、表れてきたさまざまな変化について書きました。 https://t.co/DKdfcRIH6t 3ヶ月前 replyretweetfavorite