※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。/バナー写真撮影:田中舞 着物スタイリング:渡部あや
我慢、我慢と、子どもの頃から。
ずーっと言われてきていませんか?
おつかれさまです。牧村です。
言葉が好きな文筆家です。
今日、マジでやべえことを知りました。
「我慢」、実はめちゃんこドヤ顔セクシーな意味だったんです。
「我慢させられてる」
「みんな我慢してるんだから」
「我慢、我慢、って疲れた」
ってなっているあなたに。
言葉が好きなわたしから、大興奮の手紙を書きます。
お説教ではありません。
「我慢という言葉には、こんな美学が……✨」
「あなたも我慢して乗り越えましょう!✨」
みたいな話をする気はゼロです。っていうかむしろ、マイナスです。
この連載、「ハッピーエンドに殺されない」。
上から教えず、隣に寄り添う。そういうつもりで書いています。
我慢させられてつらいあなたに。
言葉が好きなわたしから。
「我慢」っていう言葉に、実は、妖しく光る裏がある。
そんなすっごい発見を、伝えたくって、書いています。
さて。
「我慢」
裏がチラリと見えたのは、こんな言葉がきっかけでした。
まんまんちー。
三年前の、ある秋のこと。
台湾で、仕事でお世話になったご夫婦に、何度も何度もこう言われました。
まんまんちー。
まんまんちー。
まんまんちー て、なんやねん。
台湾で言葉がわからない時は、漢字を書いてもらっています。
向こうも漢字。こっちも漢字。
漢字で筆談できるのです。
書いてもらってみたところ、まんまんちー、は、こうでした。
慢慢吃
なんのことだと思います?
慢=ゆっくり
吃=食べる
「ゆっくり食べや〜☺️」って、意味です。
台湾ののんびり屋さんのご夫婦は、
パイナップルとか、タピオカだとか、
美味しいものを下さって、毎回毎回、まんまんちー。
めっちゃええやん。
って、思いました。
「給食を二十分以内に完食しろ」っていう学校教育で育ったので。
なんなら台湾来る前に、羽田と成田を間違えていて、ずーっと謎に焦ってて、「まんまん」、しばらくしてなかったので。
ってわけで、わたしは、思ったんです。
こういうの、もっともっと欲しい。
言葉を学ぶということは、我慢しないで、欲しがることです。
それは、試験のためじゃない。
それは、評価のためでもない。
教わっただけで納得せずに、知りたがり屋の冒険がしたい。
わたしは、台湾の語学学校に、オンライン授業を依頼しました。
1時間1500円。
駅前、どころか、室内留学。
それで今日、ついさっき、こんな授業を受けました。
やばかった。
ここに会話を再現します。